左利きの不便なこと、便利なこと、噂について左利きがまとめてみた。 不便編
ちわ。左利き歴二十数年、かりめん(@karimen252525)です。
僕は子供の頃から利き手利き足ともに左側で、右利きに矯正されることもなく今もずっ全身左側です。別に左翼とかではないです。
ブログ始めたばっかだし、自己紹介の記事でも書こうかと思いましたが、生放送で言ったことのあるプロフィールが左利きってことだけだったので、代わりに左利きについての記事を書くことにしました(急展開)。
目次
何で僕は「左利き」なのか
「right」には「正しい」という意味があります。
その通り全人口に占める左利きの割合は約10%と、左利きはかなり少数派。多数派から言ってしまえば「正しくない」ことになりますね。
みなさんの中には、子供のころに両親によって右利きに矯正された人もいるんじゃないでしょうか。僕の周りにも何人かいました。
僕も子供のころから誰に言われるでもなく左手を使っていました。
じゃあなぜうちの両親が僕を右利きに矯正しなかったかというと、あまりにも自然と左手を使うので、強制したら体のアルゴリズム的なものが狂ってしまうかもと思ったかららしいです。なんじゃそりゃ。
でもこれはある種環境的要因です。調べてみると、僕がもともと左手を使っていたのは遺伝的要因が関係しているらしいです。
べつに調査系記事じゃないので詳しくは書きませんが、細胞が突然変異すると左利きになるそうです(適当)。まあ運命ってことにしておきましょう。
左利きが語る真の「不便さ」ランキング
生活の中のあらゆるもの、特に左右非対称のものは多数派の右利きが使いやすいように設計されてます。まあ当然ですね。
僕も、「そんな不条理な世界、この手で変えてみせる!」とエレンみたいなことを言う気もないですし、あまり聞いたこともないです。
そして不条理の打破を諦めた左利き達が行きつくのは、そんな社会での不幸自慢です。そんくらい許してください。
左利きが不便と感じるものについては、人と会話しているときにも聞かれたりしますし、ネットにも「左利きが嫌いなもの〇選!!」とかまとめられてますね。
よく目にするのは、改札とか右手で注ぐ用のおたまですかね。
まあ確かに左利きからしたら不便っちゃ不便です。特におたまは無理に左手で注ごうとすると北斗の拳のレイみたいな構えになります。やけどの危険もありますね。
う、美しい・・・・・はっ!
でも僕としては「ちょっと待った!!」と言いたい!
この2つって、意識すれば回避可能なんですよね。気づいたら右手でやっちゃえばいいわけで。
そうすればタイムロスは発生しませんし、右手でもできるくらい単純な動作でもあります。
まあそう意識しなければならないのがすでに不便と言われたら、何とも言えないですが・・・
そんなわけで!僕が左利きのつらさをより正確に伝えるため、
- 回避しづらい
- デメリットが大きい
の二点を考慮し、独断と偏見で「真の左利き不便ランキング」を作っちゃいました!
早速第4位から発表です!
第4位 習字の「小筆」
小学校6年間(中学でやるとこもあるんですかね?)最恐の敵、習字。
左手使うと怒られましたし、何よりうまく字が書けません。
でもあれ?なんで小筆限定?って思った人もいるかもしれません。
実は普通の筆って手首を固定するし、接地面積が広くて重さもあるんで、左利きが右手で書いても安定して書きやすいんですね。
あとで書きますが左利きは普段からいやがおうにも右手を使うので、右利きに比べ逆手の作業も慣れるのが早い(と思う)んです。
僕も習字は右手で書いてましたが、どっちかっていうとクラスでも得意な方だったと思います。まあ親に「一」を永遠と練習させられたせいでもありますが。
なんで習字で叱られると涙が出てくるんでしょうね。自分があまりにも無力だからでしょうか。
でも書き終わった後、端に自分の名前を書くため小筆に持ち替えた瞬間!いいのをもらっちゃったボクサーのようによろよろと力のない筆使いに退化してしまいます。
小筆は軽いし、小回りを利かせないといけないんで右だと書きにくいんですよね。
おかげで僕の習字は毎回大筆漢字、小筆アラビア語のグローバル習字になってしまいました。ミーハハガユカッタデス。
まあゆうて小学校のことなので、特に下手でも問題なかったんですけどね。いい思い出っちゃいい思い出なので第4位と相成りました。
第3位 はさみ
世の中はどんどんマイノリティーに優しくなってきています。
左利き用に作られた日用品は、今ではどこでも簡単に見つけることができるようになりました。はさみもその中の1つです。
しかしそれを必要とするのは左利きだけということを忘れてはいけません。
自宅から出ても、たまーにはさみで作業をしなければいけない時がやってきます。そしてその場に用意してあるのは大体「普通の」右利き用のはさみです。
なんで右利き用のはさみは左手で使うとうまく切れないんですかね?
もっと不可解なのは、僕が右利き用のはさみを右手で使ってもうまく切ることができないということです。世界七不思議のひとつですね。
うまく切れないストレスもありますが、知人と一緒の場合、その様子を見られるとこんなことを言われることがあります。
「あれ?もしかして・・・・・・不器用?w」
時に何気ない一言が人を傷つけることがあります。というか個人的には否定できないのが悲しいです。
合わせ技で、3位にランクインです。
第2位 定食
ご飯は左、みそ汁とおかずは右側。左手に持った場合は非常に食べにくい配置です。
自宅ならどうとでもなりますが、定食屋では基本、このスタイルで出てきます。
ごはんにおかずを乗っけたい場合は腕がおかずの上を通るので、服の袖が汚れる可能性があります。
ごはんを右手に持ちながら食べるにしても、途中でいったん下すときに左側に窮屈な形で戻すことになります。
なので結局、カチャカチャ位置を並び替えたくなってしまいます。
でも器が熱かったり、ベタベタで持ちにくかったりするので、たまーに食べにくい配置のまま我慢せざるを得ない時があります。
ピーピー言うなら注文の時に配置逆にするよう頼めよという正論が聞こえてきそうですが、それを言うことで僕に向けられるめんどくせえやつだなという感情と僕の配置を並び変えるストレスを天秤にかけると前者の方がわずかに重いんですね。まあ小心者の戯言ということです。
しかし!厳しい環境は生物を進化させます。僕はこれとあとカウンタータイプの店でおっさんと肘の制空権を争うのが嫌で、箸を右手で使えるように訓練しました!
ガラパゴスのリクイグアナが食べ物を求め、海へと進出した結果ウミイグアナが誕生したように、僕も快適な食生活を手にするため進化を遂げたんですね。人間為せば成ります。
克服はしましたが、ストレス、克服の難易度で第2位です。
第1位 ボールペン
栄えある第1位はボールペンです!!!
まず手と紙が汚れる!
画像は右利きの人ですが次に書いていく方に手が流れていきますね。
でももしこれと左右対称の持ち方のまま左利きが字を書くと、手が流れていく先に書いたばかりの字があるので、手と擦れてインクが滲んでしまいます。
大事な書類とか書いてるときにやっちゃうと最悪ですね。
であとなんかすぐインクが出てこなくなる!
変な書き方でペン先がつぶれちゃうんですかね?まだまだインクは残っていても突然インクが出にくくなります。
そして何より単純にうまく書けない!
シャープペンに比べてペン先が滑りやすいので字が書きにくいです。俺は悪くない!左利きだからだ!俺は悪くない!
最近滑りやすいボールペンや滑らかに書ける紙が流行ってますが、全人口の10%の顧客を逃していることに気づいてください。
ペン先を安定させようとして手を紙の上に置くと、また紙が汚れる危険があり、四面楚歌です。
特に年賀状とか、手紙を送るときとか、領収書書くときとかに字が汚くて恥ずかしいですね。
強制もなかなか難しいですし、最悪デジタルに逃げてしまえる分、右手で字を書けるようになることはこの先もなさそうです。甘えですが。
ですが!厳しい環境は生物を進化させます!(大事なことなのでうんぬん)
右手にできないなら左手で楽に書ける持ち方にすればいいじゃない!ということで長い年月をかけ僕のペンの持ち方は自然と進化していきました。
こんな感じに!
僕だけかと思っていたんですが左利きの人はある程度同じように進化していくんですね。同じような画像がたくさん見つかりました。
ペンが向こう側を向き、手が書いている文字列の上を通っていきます。これならペン先が安定したまま、手を汚すこともなく書き続けることができます。合理的ですね。
そんな持ち方でよく書けるねとよく言われますが、書けちゃうんですねこれが。慣れは怖いです。
僕の持ち方は画像よりもう少し手首が曲がったきたない持ち方です。
一度僕のペンの持ち方を見た知人が悲鳴を上げたことがあります。ほんとに持ち方が原因だったんですかね?
まあでも文句なしの第1位です。これだけは譲れません。
以上が個人的左利き不便ランキングでした。まあ割と妥当じゃないかと思います。
まあ全部頑張ればなんとかなるだけ幸せですけどね。共感してもらえれば幸いです。
これまでさんざん左利きの悪いところばかり書き連ねてきましたが、一応左利きで得したこともあります。
次の記事では左利き便利ランキングと、左利きにまつわる噂について書いていこうと思います。